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安全なスポーツ大会の実施に向けて〜福岡トライアスロン2017レポート 後編〜2017.07.31

日本一安心・安全なトライアスロン大会を目指した医療支援体制

福岡市の志賀島を舞台にした「福岡トライアスロン2017」は、「日本一安全なトライアスロン大会」を目指した医療支援体制が大きな特徴のひとつです。
7月2日(日)午前8時の号砲とともにスタートしたレースは、万全の支援体制の成果もあって、当日は重大な事故なく安全に大会を終えることができました。では、その"日本一安全なトライアスロン大会"当日の医療体制はどのようなものだったのでしょうか?
福岡みらい病院のスタッフを中心とした医療救護チームは107名、全員がボランティアで参加しました。大会での医療スタッフの配置は安全な大会運営の為の重要な要素の一つです。大会では救護本部を1箇所と複数の救護所を設置、そして給水所は6箇所設けました。各救護所では14の医療チームが傷病者への対応に備えて待機。更に20台近くのAEDがコース沿道の各救護所や救命ボートに準備され、一部のAEDは自転車部隊が医薬品とともにレースに帯同しドクターや救護スタッフと連携を図りました。

給水所も大会にとって大切な役割の一つです。医療救護スタッフはここでも活躍します。大会当日の天気は晴天、気温は30度前後、給水所では選手のニーズに対応してきちんと給水、給食することが出来るように、レースの状況に合わせてレイアウトを変更しました。さらに、ボランティアスタッフの体調にも気遣いながら熱中症にならないようにこまめに水分・塩分を補給するよう呼びかけていました。
救護本部には警察、消防、医療関係者、実行委員会のメンバーが待機し、無線や携帯電話で現場のスタッフと連絡を取り、常に現場の状況を確認。
大会実行委員の一人である福岡みらい病院の医師、高柴先生は現場で何かが起こると自ら現場へ向かい、迅速に会場での問題に対応していました。
「私達は福岡の人たちに最高の医療を提供するという使命がある、だから絶対に死人は出さない」とインタービューで応えていた高柴先生。走りながら現場へ向かう姿は高柴先生の「絶対に大会を成功させる」という強い想いが感じられました。

ドローンを活用した新しい安全対策

スタート地点のスイムの舞台となる海上ではAEDを携帯したドクターと看護師が救助用ボートで選手を見守りました。また、会場のすぐ傍ではドクターカーと救急車がいつでも発動できるよう待機。そしてレスキューボードに乗ったライフセーバー監視のもとスイムがスタートしました。
トライアスロンのスイムは海で泳ぐ為、プールでの水泳と比べ危険性が高くなります。選手の異変を素早くキャッチするためにドローンによる上空からの見守りという取り組みも行われました。ドローンは近年のIoT技術発展の象徴のようなツールですが、今後はこのようなIoT技術を生かした安全対策の進化にも期待がかかります。
トライアスロンという体に強い負担がかかる競技の特性上、レース後の対応も欠かせません。大会ではフィニッシュ地点にも医療チームを配備、ゴール後の体調の変化をつぶさに観察、不調を訴える選手に対して迅速な対応を行いました。
その結果、参加選手の9割以上が完走。フィニッシュ地点には選手たちの達成感に満ちた多くの笑顔がありました。
万全の救護体制で備えることで、大会全体の安全はもちろん、参加者の安心や満足が得られることが見事に表現された大会でした。
大会への成功を生かして、今後も高い安全性が保証された大会が数多く実施されることを期待したいですね。



取材協力:

福岡みらい病院:http://www.fukuoka-mirai.jp/

宮崎ライフセービングクラブ http://nagisa-koban.com/

新宮ライフセービングクラブ http://www.ab.auone-net.jp/~shingu/

九州産業大学ライフセービングクラブ