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    すべての人が、命を救える社会を
    ~障がい者を対象とした救急救命セミナー開催~

「命の前では障がいはない」
すべての人が、命を救える社会を
~障がい者を対象とした救急救命セミナー開催~2017.04.14

社会の一員として障がい者が救命活動できる社会へ

講習写真1

去る3月20日(祝)、救急救命の普及促進に関するイベント、障がい者を対象とした市民セミナーが開催されました。
セミナーでは、"わたしたちも、できる 心肺蘇生と応急手当"をテーマに、命を救うためには障がいは無いという視点に立ち、ゲストを招いた講演会やパネルディスカッション、BLS講習を実施。障がいの種類や程度を問わず、約100名もの参加者が集う一大イベントとなりました。

今回の主催であり、2005年の設立以来、年間約150回、約5000人の方に講習を行っている特定非営利活動法人 大阪ライフサポート協会では、2020年の東京パラリンピックを目標に、障がい者が自ら行える心肺蘇生や応急手当を開発中です。
「障がい者でも、積極的に社会進出をして欲しい」という想いから、支援学校や障がい者支援施設などの利用者が身につけられる救急救命ノウハウの普及を目指しています。
今回のセミナーは、障がい者を取り巻く環境や課題について、参加者と共に考えることができる貴重な機会になりました。

セミナーで出た課題を救助意識向上の新しいステップに

講習写真1

理学療法士 西村博章氏を招いたセミナー内の講演では、視覚障がいをもちながらも救急救命士を志したこともある西村氏に、立ち会った現場での救助経験談や、その際に負った心の傷についてお話しをいただきました。
また西村氏は、救命講習の実技では障がい者のサポート役を担当。傷病者の呼吸確認の際には、お腹に手をあてて確認するなど、視覚障がい者でもできる救急救命のノウハウを熱心に伝えていました。
受講した参加者からは、「AEDのケースが開けにくい」「電源ボタンの凹凸がないと分かりにくい」などの課題も聞かれ、今後の障がい者による救急救命を考えるうえでも、とても有意義な会となったようです。また「障がい者に対するAEDの情報がもっと欲しい」など、今後のさらなる普及促進を期待できる意欲的な感想も聞かれました。

現在、聴覚障がいは全国で約36万人、視覚障がい者は約32万人います。
1,000人中5~6人が同様の障がいを持っている計算になりますから、その方々が救急救命の場面で少しでも処置を行えることができれば、救助の確率は上がるかもしれません。緊急現場で障がいで出来ないことはありますが、障がいがあっても誰かを助ける為に「何か」出来ることがあると思います。
今回の講習会では障がい者の方々が、その「何か」について少しでも学ぶことができたのではないでしょうか。

今後、大阪ライフサポート協会のような取り組みが、さらに活発になることを期待したいものです。

http://www.osakalifesupport.jp/