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気道異物の除去方法を知り、万が一の窒息に備える2017.05.15

一次救命の基本、まずは助けを呼ぶこと

心肺蘇生法やAEDの使用と共に、気道異物除去も覚えておくべき一次救命処置法です。
飲み込む力が弱い高齢者や乳幼児は、食事中に食べ物をのどに詰まらせる可能性が高くなります。
食べ物を細かく刻むなどの予防を心がけることが大切ですが、万が一食べ物がのどに詰まるなどで窒息状態の人が発生してしまった場合を考慮して、対処法を覚えておくようにしましょう。

まず、苦しそうにしている人、自分の喉をつかむようなサインを出している人を発見したら、大声で助けを呼びます。この時、傷病者に話しかけても声がでない、十分に強い咳ができない状態であれば、119番通報とAEDを周囲の人に依頼します。

傷病者が声がでる、または強い咳をしている場合は、異物が自然に排出されることもあるので、それを続けるように促し、注意深く様子を観察したのち、状態が悪化したと思ったら気道異物除去を行ってください。
また、傷病者に話かけてもまったく反応がない場合は、速やかに胸骨圧迫(心臓マッサージ)から心肺蘇生を開始するようにします。

事故の状況に応じて2つの異物除去法を使い分ける


イラスト:乳児への背部叩打法

成人や1歳以上の小児の異物除去は「腹部突き上げ法」と「背部叩打法(はいぶこうだほう)」があります。呼びかけに対して、傷病者が声が出ないまたは強い咳がでない場合は、この2つの異物除去方法を組み合わせて異物が除去できるまで繰り返し行います。

“腹部突き上げ法”は、窒息している人の後ろ側から手を回し、へその位置に握りこぶしを作って、親指側をみぞおち方向に突き上げます。
この方法は、腹部を強く圧迫する内臓損傷をきたす可能性があるため、この方法を実施したあとは必ず医師の診察を受けるようにしましょう。
また、腹部突き上げ法は妊婦や乳児には行うことができません。

腹部突き上げ法の効果がない場合、もしくは対象者が妊婦や乳児である場合は“背部叩打法”を行います。
背部叩打法は、手のひらの手首に近い部分で、左右の肩甲骨(けんこうこつ)の中間を力強く何度も叩きます。
乳児の場合は、片腕に乳児をうつぶせにして乗せ、手のひらで顔を支えながら、もう片方の手のひらで背中の真ん中を数回叩きます。
背部叩打法で異物が除去できなければ、胸部突き上げ法を試みます。
胸部突き上げ法は片方の腕に乳児の背中をのせ、手のひら全体で頭をしっかり支えながら、頭が下がる状態で仰向けにします。
胸骨圧迫の要領で、もう片方の手の指二本で胸の真ん中を力強く数回連続して圧迫します。
気道異物除去中に反応がなくなった場合は、ただちに心配蘇生の手順を行いまいます。

心停止や窒息という生命の危機的な状況に陥った傷病者の治療は1分1秒を争います。
これらが切迫している傷病者を救命し、社会復帰に導く為には①「予防」②「早期認識と通報」③「一時救命処置」④「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」といった“救命の連鎖”が必要です。
救命の連鎖を途切れさせない為にも、このような気道異物除去を含む一次救命処置を学んで置く事で救助の可能性を大きく上げる事が出来ます。
事前に学ぶことで、緊急時に少しでも的確な判断を行えるようにしましょう。

http://www.med.or.jp/99/kido.html
http://www.wakasa-fd.jp/w/page/page_14_19_1.pdf
http://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000000789/files/textver2.pdf
http://www.japanresuscitationcouncil.org/wp-content/uploads/2016/04/1327fc7d4e9a5dcd73732eb04c159a7b.pdf