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日本でのAEDの普及について2013.08.15

交通事故死の約15倍、AEDで救える命がある。

日本でのAEDの普及について

現在では、街のいたるところで目にするようになったAED。
では、AEDの数は十分なのでしょうか?
病院外の突然の心停止で亡くなる人の数は、1年間におよそ6万人※1。
交通事故死(2012年は4,411人)の約15倍にもなり、毎日160人ほどの人が心臓突然死で亡くなっている計算です。
119番から救急車の到着までには約7分を要するため、1分1秒を争う心停止の状態から掛替えのない命を救うためには、AEDがとても有効な処置として認知されるようになり、普及が加速度的に進んできました。
2011年12月には、全国で約38万台※2が設置されるまでになり、現在でもその数は増え続けています。

※1 総務省消防庁の統計による
※2 厚生労働科学研究による

約10年の間に急速に普及したAED。

日本において、医療従事者でなくともAEDを使用することができるようになったのが、2004年の7月のこと。
以来、AEDは10年足らずの間で急速に普及してきました。
少し時代をさかのぼってみると、普及を先駆的に行ってきたアメリカでAEDが開発されたのが1980年代。
その後、軽量化・小型化などの改良が進められ、1990年代末には、一部のアメリカの航空会社が空港ターミナルと航空機内に設置するようになりました。
一方で、日本でのAEDの使用は、医療従事者や救命救急士などに制限されていました。
AEDの急速な普及のきっかけのひとつとなったのが、2002年11月21日に高円宮憲仁親王がカナダ大使館でスカッシュを練習中に倒れられ、同日夜に薨去(こうきょ)されたことです。
この出来事をきっかけにして、心室細動に対する迅速な対応の必要性が、取り沙汰されるようになりました。
そして、この時期より、一般市民が心肺停止の傷病者に手を差し伸べられるAEDの、新たな時代に入ったと言えるでしょう。

次に求められるのは“わかりやすい”場所への設置。

順調にAEDの設置数も増えてきましたが、AEDによる救命事例が劇的に増えているわけではありません。
引き続き使用法の啓蒙も含め、ますますのAEDの普及が望まれています。
一方で、今後はAEDの普及と同時に“AEDを設置する場所”についても考える必要が生まれています。
AEDの普及・設置は進みましたが、駅の階段の下や施設の事務所など、AEDが分かりづらい場所に設置されているケースも目立ちます。
万一の際に、たとえAED使用者が冷静な判断ができない場合であっても、迅速に間違いなくAEDを使用するためには、“使用しやすい場所”に設置されている必要があります。
つまり、AEDを普及させるための次のステップとしては、ひと目で分かる場所にAEDを設置する“質”まで向上させる必要があると言えるでしょう。