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CPRをもっと身近にする
次世代トレーニングマシン2019.05.31

アメリカでCPRトレーニングに新たなアイデア

CPRをもっと身近にする<br>次世代トレーニングマシン

(Photo by Red Shoe Production Agency for American Heart Association News)

最近アメリカを訪れたことのある人のなかで、
空港に置かれたAEDのトレーニングマシンを見かけた方はいるでしょうか?

東海岸の空港を中心に、人が行き交う通路の一角に「Hands-Only CPR training kiosk」と書かれたマルチメディア端末が置かれていることがあります。

「手だけで心肺蘇生トレーニングができるマルチメディア端末」と訳されるこの機器は、タッチパネルが付いたスタンド型になっており、画面下に人間の上半身を模したマネキンがあります。タッチパネルに触れるとトレーニングがスタート、指示にしたがってマネキンに対して30秒の胸骨圧迫を実施すると、そのペースや深さを計測して、正確な胸骨圧迫を教えてくれるというものです。

トレーニング経験が救助につながった例も

CPRをもっと身近にする<br>次世代トレーニングマシン

2013年にダラス・フォートワース国際空港に設置以来、2018年までに10万人以上の人がトレーニングを行いました。国際空港に設置されることで、世界中の様々な人がトレーニングを受けられる機会を得ることができます。また、飛行機搭乗の待ち時間などに気軽に触れられることもあり、これまで救急救命に関心がなかった人たちにも新鮮に映っているようです。

実際にトレーニングの経験が活かされたという例もあります。ある男性は同機器でのCPRトレーニング後、実際に心停止で倒れた人を目撃、心肺蘇生が必要な場面に遭遇しました。

男性は、直ちに胸骨圧迫を実施し、その間に別の人がAEDを取りに行きました。その後、救急隊が駆け付けAEDを実施。患者はその後に意識を取り戻し、無事に病院へと搬送されたそうです。救助した男性は、Hands-Only CPR training kioskでCPRトレーニングを定期的に受けていたそうで、後に「トレーニングが自信につながった」と振り返っています。このHands-Only CPR training kioskでは、胸骨圧迫で重要な圧迫テンポや胸を押す深さをトレーニングできるため、効果的な胸骨圧迫のやり方が体感できることは、万が一のときに非常に役立つでしょう。

一般的に「講習」や「トレーニング」と聞くと、少しハードルが高く感じますが、日本でもHands-Only CPR training kioskのように受講者との距離を縮める工夫さえできれば、好奇心の延長で胸骨圧迫を学ぶ機会をもっと増やすことができるかもしれません。

参考:
Training CPR rescuers, one traveler at a time
https://newsarchive.heart.org/training-cpr-rescuers-one-traveler-time/

Hands-Only CPR Training Kiosks Save Lives
https://cpr.heart.org/AHAECC/CPRAndECC/Programs/HandsOnlyCPR/UCM_491195_Hands-Only-CPR-Training-Kiosks.jsp

100,000 and counting: Hands-Only CPR training kiosks hit milestone
https://cprblog.heart.org/2018/08/23/100000-trained-hands-only-cpr-kiosks/