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AEDの処置対象となる心室細動のメカニズムとは?2016.05.31

心室細動とは、心臓が小刻みに痙攣している状態

日本における原因のわかる突然死の約半数が、心原性によるものといわれています。そして、そのほとんどは心室細動と呼ばれる致死的不整脈が原因と考えられています。

私たちが駅や公共施設などでよく見かけるようになったAEDは、この心室細動を電気的なショックで一時的に停止させることで、正常な動きを取り戻すための医療機器です。

では、心室細動が起こると、心臓はどのような状態になっているのでしょうか?

ふだん心臓は、規則正しく心室から血液を体中に送り出しています。何らかの要因で心室細動が起きると、心室が無秩序に興奮して痙攣するため、正しい心臓の収縮運動ができなくなります。 そして体中に血液を送り出せない状態となるため、脳にも酸素がいかなくなり意識はなくなります。

そのまま心室細動が続くと死に至ります。

心室細動時の心電図モニターの波形は、不規則に乱れた細かくぶるぶる震えたような状態となります。 心室が細かく不規則に動いているので「心室細動」と呼ばれるのです。

[心室細動の波形 ※日本心臓財団のページより]

根本的な予防策は無し 日頃の心構えと対策をしっかりと

実は心室細動は様々な要因で起こることが判っています。心臓自身に要因がある場合は、急性心筋梗塞や心不全の進行、あるいはブルガタ症候群などが挙げられます。

ブルガタ症候群は特発性心室細動で心筋梗塞、狭心症、心不全等の所見が認められないのに心室細動を生じるというとても怖い疾患です。まだ医学的に充分に解明されていないことも多いようですが、心臓の電気現象を司る遺伝子の影響とも考えられています。

また、心臓自身に何も問題がないのに心室細動が起こる場合もあります。
例えば心臓震盪(しんぞうしんとう)や感電により引き起こされるものです。心臓震盪は胸部に衝撃が加わったことにより心臓が停止してしまう状態です。
胸にボールが当たるなどの衝撃が加わることで誘発されるため、多くはスポーツ中に発生します。また、子供の胸は大人の胸より柔らかい為、心臓震盪が起こりやすいと言われています。

心室細動にならないことが理想ですが、さまざまな要因で起こり得る為、完全に予防することは困難です。

だからこそ、万が一の事態に備えて、最寄りのAEDの場所を確認、救急救命講習を定期的に受講するなどの、心構えと対策がとても大切なのです。

引用元:
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph71.html
http://www.jhf.or.jp/