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    ~教育現場でのAEDの必要性~

子どもたちを心臓震盪(しんとう)から救うために
~教育現場でのAEDの必要性~2013.08.30

子どもたちの身近に潜む命の危険。

子どもたちを心臓震盪(しんとう)から救うために<br />~教育現場でのAEDの必要性~

みなさんは、心臓震盪(しんぞうしんとう)という言葉を聞いたことがありますか?
みなさんが一度は聞いたことがある脳震盪(のうしんとう)という言葉から想像すると分かりやすいかもしれませんが、心臓震盪とは、ある特定のタイミングで胸部に衝撃が加わったことにより心室細動が発生してしまう状態です。
テレビのニュースで取り上げられた例としては、2007年4月の高校野球での事故があります。
試合中に打球が投手の胸を直撃、心臓震盪を起こし、突然倒れました。
居合わせた救急救命士によってただちに胸骨圧迫(心臓マッサージ)が行われ、学校事務所に設置されていたAEDにて除細動を行い、無事に救命されました。
心臓震盪の多くは、スポーツ中に胸部に衝撃が加わることにより引き起こされています。
衝撃そのもので心臓が停止するのではなく、心臓の動きのなかであるタイミングで衝撃が加わった際に心室細動に移行することが原因と考えられており、比較的弱い衝撃でも発生する可能性があります。

万が一の時にすぐに動ける心の準備を。

心臓震盪イコール心室細動ですから、治療は除細動が唯一の方法です。
ただちに正しい処置を行えば、後遺症もなく社会復帰する可能性が高くなります。
外部からの衝撃によって引き起こされますので、現場に居合わせた人が、すぐに行動することが望まれます。
万が一、スポーツ中に何らかの要因で胸に衝撃を受けた人が倒れたのを目撃したら、周りの人たちはすぐに意識と呼吸を確認してください。
何より注意しなければいけないのは処置を「すぐに」行うことです。
倒れてしばらく様子を見てから考えるのでは、手遅れになりかねません。
すぐに「救急車とAEDをお願いします!」と声をかけ、胸骨圧迫を開始することが大切です。
さらに、近くにAED があることもとても大切な要素です。
2007年に起きた高校球児のケースでも、近くにAED が設置されていたことが何より幸運でした。

子どもたちを心臓震盪から守るために

心臓震盪が子どもたちのスポーツ中に多いことを考えると、AEDの設置場所にも考慮が必要です。
仮に学校にAEDが設置されていたとしても、職員室や保健室の目の届かない場所に保管されたままでは意味がありません。
校庭や体育館などの運動場から認識できる場所に設置しておくことが大切でしょう。
また、併せて心臓震盪の予防まで考慮できれば理想的です。
基本的なことですが、野球やソフトボールなどを楽しむ場合は、周囲を気遣ってまわりに人がいないことを確認するように指導しましょう。
また、万一胸に衝撃を受けた時のために、胸部も衝撃から守る事を考えても良いかもしれません。
野球では、胸に当てるパッドなどが販売されていますし、各メーカーからさまざまな保護具が販売されていますので、検討してみるのも良いでしょう。