1. AEDトップ
  2. BLOG PCJ
  3. 様々なシーンでのAEDの使用

様々なシーンでのAEDの使用2016.04.15

AED選びは、堅牢性もポイント

日本では年間約7万人を超える人が「心臓突然死」で命を落としています。それらの不安を払拭し、万が一の事態に備えるため、AEDの普及や啓蒙活動がすすめられてきました。数年前に比べるとAEDの設置場所は多様化し、自動販売機やタクシー、コンビニにも設置されるようになりました。人々のAEDへ関心や認知度も大きく向上してきた事が感じられます。一方、東日本大震災の教訓などを踏まえて、大規模イベントや災害対策と合わせてAEDが語られる場面も増えています。災害の現場においてAEDが必要になる状況は十分に予測されます。AEDが普及するにつれ、使われるべき現場も様々な状況がある事に注意を向けなければならないでしょう。

では、災害現場などの特殊な場面で救急救命処置をする際にどのような考慮が必要なのでしょうか。傷病者の救助の際は、まず、救助する側の安全を必ず確認しなければなりません。闇雲に突撃すれば更なる災害の拡大にも繋がります。足場の悪い災害現場では、AEDの使用以前に心肺蘇生を行う事自体が困難となる場合もありますので、救命処置に適した安全な場所に移動する事が望まれます。また、大雨や水辺の場合もできる限り雨、水のかからないところに移動する方が良いでしょう。AED本体は雨や水辺など濡れている場所でも使用できますが、患者に電極を貼る際には、胸部についた水分を乾いたタオルなどでよく拭きとっておかなければなりません。このように特殊な災害現場では通常の救命活動が困難になりがちです。また、災害現場でのAEDの使用を考えると、耐環境性や堅牢性に優れたAEDを採用する事も大切なポイントとなります。

傷病者のプライバシーを守るために

AEDを使用する際に課題となるのが、傷病者のプライバシーの確保です。災害時にはもちろん、駅や空港など、人が多く行き交うパブリックスペースでは特に配慮が求められます。公衆の面前で倒れた患者の衣類を脱がせて救命処置を行うのは大変勇気のいる事です。特に患者が女性の場合には服をはだけさせる事をためらう場面もでてくるでしょう。

傷病者を取り囲み、周りに人垣を作ったり、毛布で隠したりするなどの対策をとることも望まれます。AEDの設置先の空いているスペースに毛布なども一緒に準備するのもいいでしょう。日頃からいざという時の為に備える事が肝心です。プライバシー確保をスムーズに行えるツールとして、各関連メーカーからは迅速に遮蔽シールドを展開できる商品や簡易テント内でAED装着を行うことができる商品などが販売されています。パブリックスペースにAEDを設置している管理者の方は、プライバシー保護の観点から使用シーンまで想定して、AEDの配備状況を再検討してみると良いでしょう。

AEDは確実に増えていますが、使用方法についての知識はまだまだ十分ではありません。設置するだけのAEDではなく、いざという時に使えるAEDにしたいものです。

追記

丁度このブログを書いている時に、熊本県を中心に九州全域、西日本の広い範囲で強い地震がありました。熊本県益城町で震度7を観測し、気象庁によると、九州では観測史上最大の地震と発表されました。地震や津波などの自然災害、そして火災はいつ、どこで発生するか予測が難しいものです。だからこそ事前の備えが大切だと思います。

被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また、被災地等におきまして、救援や復興支援などの活動に尽力されている方々に深く敬意を表しますとともに、皆さまの安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。