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〜11歳の命が、未来の命を救うvol.3〜
少しの知識と小さな勇気が運命を変える2015.07.31

少しの知識と小さな勇気が運命を変える

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埼玉教育学部で行われた授業において、「ASUKAモデル」が完成した経緯などを聞いた学生たちは、さいたま市消防局から招かれた講師のレクチャーを受け、実際に救命実習を行いました。

「もしも自分の大切な人が…」
当事者意識を持つことが一歩目の勇気につながる

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「突然、一緒にいた人が意識を失い倒れてしまったら…、みなさんは目の前の人を救える自信はありますか?」救命実習は、そんな講師のドキリとする言葉から始まりました。
1分1秒が命を左右する現場では、その場に居合わせた人(バイスタンダー)の動きがとても大切になります。
「もし目の前で倒れた人が自分の大切な人だったら…」と、わが身に置きかえて考えると一気に現実味が増したのか、学生たちは講師の言葉や動きに真剣なまなざしを向けていました。
心肺蘇生や除細動にはAEDや感染防護具などの器具以外には特殊な道具が要るわけでもなく、特別な資格も必要ありません。
救急活動の行動を取るのはとても勇気が要ることですが、その一歩を踏み出す勇気さえあれば、命が助かる可能性が大きく上昇するのです。
平成25年度の調査によれば、119番から救急車が現場に到着するまでの時間は全国平均8.5分で、前年から0.2分、平成13年から比べると2.3分も伸びています。
これは救急出動数の増加等の要因が考えられますが、このデータからもバイスタンダーによる一次救命の重要性はさらに増しているといえます。

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参考文献:総務省消防庁 (2014)「平成 26 年版 救急・救助の現況」

「もしも…」の心構えは
確かな知識と経験から生まれる

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桐淵先生の講義では、さいたま市内の小学校に通う女の子が、プールで心臓発作を起こした際に、AEDを使って救助された例が紹介されました。
もともと心臓に疾患を抱えていた女の子のために、医師、担任、ご両親が話し合い、AEDの操作を覚え、きちんとした心構えを持っていたからこそ、迅速に救命活動を行うことができたそうです。
まさに、「自分の大切な人が倒れるかもしれない」という、当事者意識をしっかりと持っていたことが救命につながりました。
「誰もが突然倒れる可能性がある」という意識をより強く保つためにも、救命実習を体験して、痙攣やあえぐような呼吸(死戦期呼吸)などの心停止のサインをしっかりと知ることが欠かせないのです。

未来の希望を予感させる学生たちの新たな想い

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授業を受け、救命実習を体験した学生たちからは、心強い感想や、AEDの設置方法などに関するアイデアが寄せられました。
プールの監視員の経験もあるKさんは「少し前まではAEDを使えない教員が多かったという事実はとても衝撃的でした。CPRは20時間以上の実習経験がありますが、教員を目指している仲間と今回の授業を受けることができ、さらに一次救命への意識が強まりました。2時間程度の講習で、ある程度できるようになるので、教員志望かどうかに関係なく、多くの人に講習を受ける機会があれば良いと思います」
教員を目指すOさんは、「今回の実習を経験して、もし自分が一次救命を行わなければならない場合に、以前よりは動ける自信がつきました。AEDはコンビニエンスストアなどにも普及しはじめていますが、その他どんな場所にAEDが設置されているのか分からない人も多いと思います。もっと具体的な場所を知らせるアナウンスがあれば良いですし、もっと気軽に調べられる仕組みがあれば、AEDを取りに行く人も探しやすいと思いました。私は高校教師を志望していて、学校のプールや部活動での事故も予想されるので、たとえコーチでなくともきちんと一次救命活動ができるようになっておきたいです」と、力強く語ってくれました。

今回の授業を通じて、多くの学生が一次救命の大切さを大いに感じたようです。
同じ悲しみを繰り返したくないという明日香さんのご家族により生まれたASUKAモデル。
その気持ちを私たちひとり一人が確かに引き継ぎ、未来を担う人たちへ、きちんと伝えていかなければなりません。