1. AEDトップ
  2. BLOG PCJ
  3. 2015年、 AEDにまつわる動きを振り返る

2015年、 AEDにまつわる動きを振り返る2015.12.25

さらなる広がりを見せたAEDの普及

2015年、 AEDにまつわる動きを振り返る

2015年は、コンビニエンスストアへのAEDの設置がさらに拡大しました。
注目すべきは、自治体が主体となって設置を進めている点です。
コンビニエンスストアを含めて、24時間利用できる場所に置かれることは、救急救命の本質に沿った理想の設置場所といえるでしょう。
沖縄市で「救命処置普及強化事業」として、コンビニエンスストア店舗にAEDが設置されたのに続いて、同じ沖縄県の那覇市、八重瀬町もコンビニエンスストア・チェーンとの連携をスタートさせました。
同じような地域独自の取り組みとしては、広島消防局の例があります。地元で人気のプロ野球球団広島カープとコラボレーションして、マスコットキャラクターであるカープ坊やを表紙に使った「応急手当のてびき」を制作しました。人気のキャラクターを利用したことで、若年層への訴求も大いに期待できます。

また、テクノロジーの進歩によるAEDの普及という点では、小型の無人航空機「ドローン活用の試み」が挙げられます。東大と慶応大の合同チームの実証実験では、重さ2.5kgのAEDを載せて高さ25メートルまで上昇、松林を超えて約200m先の地点まで約2分でAEDを運搬する実験に成功。
石川県七尾市の国際医療福祉専門学校七尾校では、AEDを救命現場へ運ぶ訓練を、授業に取り入れる計画を進めているそうです。
このように、2015年は、単にAEDの設置数を増加させるだけでなく、その設置場所や使い方も含めた幅広い取り組みの進化が目立ちました。

勉強やスポーツをするように 自然にAEDが学べる環境づくりに向けて

2015年、 AEDにまつわる動きを振り返る

誰もがAEDのことを深く理解している社会を目指して、教育の現場でもAEDを学ぶ動きが広がっています。
埼玉大学教育学部では、AEDを使用されることなく亡くなった当時小学6年生の桐田明日香さんの事故をテーマに救急救命について授業が行われました。授業を受け、救命実習を体験した学生たちは、一次救命の大切さを大いに感じたようです。
9月には、日本臨床救急医学会と日本循環器学会が主体となり「学校での心肺蘇生教育の普及並びに突然死ゼロを目指した危機管理体制整備の提言」を文部科学大臣に提出。
その内容には、「学習指導要領における心肺蘇生・AED教育の位置づけをさらに強化して、小学校から指導を実施すること」や、「教員養成課程での心肺蘇生・AED教育の必須化、危機管理マニュアルの策定などの対策を講じること」などが盛り込まれました。今後は、小学校から心肺蘇生やAED教育が行われる社会の実現が期待されます。
また10月には、5年ぶりに見直された救急心肺蘇生のガイドラインが発表されました。
全体としては、よりシンプルに方法と表現を絞った文言へと修正され、バイスタンダー(第一発見者)が迅速に一次救命処置を行いやすくなりました。
このようにして見てみると、2015年は、誰もが自然にAEDを学べて、迷うことなく救命処置ができるようにするための、数多くの取り組みが企画され、実行された一年でした。
来年には、これらの取り組みがさらに進み、深く社会に理解されることを期待します。

【2015年の最後に】
市民参加型の救急啓発イベントや近年のAEDの普及にともない、年々一般市民のAEDの認知度が高まってきていることを実感できます。
しかし、繰り返し救急救命について意識をしないと折角学んだ知識も忘れてしまいがちです。
もし「目の前で大切な人が倒れてしまったら自分には何ができるか」を考え常に意識することが少しでも多くの命を助ける可能性を広げることになると思います。
そして、怖がらず行動するという‘勇気‘を持つこと、これがとても大切な事だと思います。

aed66.jpg