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5年ぶりに 緊急蘇生のためのガイドラインが改訂2015.10.30

ひとりでも多くの人を救うため
よりAEDを使用しやすい表現へと変更

5年ぶりに 緊急蘇生のためのガイドラインが改訂

救急心肺蘇生のガイドラインは5年毎に見直しが行われており、今年2015年は新しいガイドラインが発表される年にあたります。
去る10月15日、救急蘇生のためのガイドライン『JRC蘇生ガイドライン2015』が発表されました。
JRC蘇生ガイドラインは、日本蘇生協議会(JRC)を構成する救急医学の専門家達が、国際蘇生連絡委員会の文書に基づき作成します。
2010年に発表された前回のガイドラインから変更された要素をいくつかご紹介します。

●胸骨圧迫のテンポについて
1分間に100回~「120回」と上限がつきました。
ガイドライン2010では圧迫のテンポは1分間にすくなくとも100回となっていましたが、ガイドライン2015では、100回から120回のテンポに変更され質の高い胸骨圧迫を行うことの重要性が更に強調され、絶え間ない胸骨圧迫をイメージしやすくなりました。

●胸骨圧迫の深さについて
ガイドライン2010では胸骨圧迫の深さは、傷病者の胸が少なくとも5cm沈みこむように強く早く圧迫を繰り返すとしていましたが、新しいガイドラインでは6cm を越える過剰な圧迫を避けつつ、約 5cmの深さで胸を圧迫としています。

●呼吸の確認と心停止の判断
ガイドライン2015では、呼吸の確認に迷ったらすぐに胸骨圧迫という項目が追加され、呼吸の有無と心停止についてわかりやすい内容となりました。一般市民が傷病者を前にして、動揺せずに通報したり、傷病者が心停止であることを正しく認識したりすることは容易ではないので迷ったらすぐに胸骨圧迫を始めるべきとしています。 人工呼吸については、「救助者が人工呼吸の訓練を受けており、それを行う技術と意思がある場合は、胸骨圧迫と人工呼吸を 30:2 の比で行う」という文言が追加され、バイスタンダー(発見者)の「人工呼吸はどうやるの!?そもそも人工呼吸をするべき?」という迷いを払拭する表現へと変わりました。

ガイドラインの改訂全体としては、よりシンプルに方法と表現を絞った文言へと修正され、バイスタンダーがスムーズに一次救命処置を行いやすくなったようです。

さらに詳しい専門的な内容を読んでみたいという方は、WEB上にて『JRC蘇生ガイドライン2015オンライン版』が公開されていますので、ぜひご参照ください。

参考文献:日本蘇生協議会 JRC蘇生ガイドライン2015

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