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事故現場に居合わせた人の応急処置がますます大切な時代に2015.02.02

救急車到着までの時間は年々伸びている

事故現場に居合わせた人の応急処置がますます大切な時代に

予期せぬ万が一の事故。少しでも救命率を高めるためには、迅速に医療従事者による処置を受けることが大切です。
しかし、平成25年度の総務省調査によれば、119番から救急車が現場に到着するまでの所要時間、医療機関に到着するまでの所要時間ともに前年比で長くなっています。
たとえば、平成13年と平成25年を比較すると、通報から病院収容までの時間は約10分も増えているのです。
これらの要因は、救急出動数の増加や対応に時間がかかる一般負傷者の増加などが考えられますが、道路環境の改善や医療の進歩を考えると、意外に感じられる方も多いでしょう。
さらに、救急救命士の院外での処置数を見ると平成25年は前年比で1万件以上も増えています。
今後、救急車の医療機関到着までの時間がさらに延び、病院外における心原性心肺機能停止の症例数が増加するほど、バイスタンダーと呼ばれる"現場に居合わせた人"による応急手当が大切かつ、重要になってきます。

救急意識の向上と知識の習得が生存率を高める

一方で、消防本部が実施している応急手当講習の受講者数は、平成20年をピークに減少に転じています。
応急手当講習受講者の減少という現状を受けて、平成23年からは講習に救命入門コースが新設されるなど、より多くの人がAEDや胸骨圧迫などの応急処置を手軽に学べる工夫が行われてきました。
その成果はデータにも表れはじめています。
バイスタンダーが心肺機能停止傷病者に対して心肺蘇生・除細動を行うことができた割合が年々上昇。
その後の追跡調査によれば、バイスタンダーによって心肺蘇生・除細動を受けることができた方と心肺蘇生・除細動を受けなかった方との間には “一ヶ月後の生存率”と“一ヶ月後の社会復帰率”に驚くような差が生まれています。
特にAEDによる除細動を行った場合は、何も救命処置が行われなかった場合に比べて、“一ヶ月後の生存率”で約5.6倍、“一ヶ月後の社会復帰率”で約8.9倍も高くなっています。
この数字をみると、私たちが日頃からバイスタンダーになる可能性を常に意識し、救命に必要な知識を高めておくことが大切だと痛感させてくれます。
近年では、消防庁やNPO団体等の主催する救命講習も数多く開催されていますので、下記リンク等を参考に、まだ講習を受けたことがないという方は気軽に受講してみると良いかもしれませんね。

参考サイト:東京消防庁 救命講習のご案内

参考文献:総務省 (2014)「平成 26 年版 救急・救助の現況」