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COVID-19(新型コロナウィルス感染症) 蔓延下での救命処置について
〜国際蘇生連絡委員会/日本蘇生協議会による勧告〜2020.04.30

市民救助者はエアロゾル発生に留意し胸骨圧迫のみのCPRを

COVID-19(新型コロナウィルス感染症) 蔓延下での救命処置について<br>〜国際蘇生連絡委員会/日本蘇生協議会による勧告〜

現在、全世界で猛威を振るい続けているCOVID-19(新型コロナウィルス感染症)。
このCOVID-19の蔓延を受けて、蘇生ガイドラインの改訂へ向けた準備を行っていた国際蘇生連絡委員会(ILCOR)は、心肺蘇生実施時の感染リスクとその対策について、これまで判明しているエビデンスを踏まえて優先的な発表を行いました。
また、同内容の国内での活用については、一般社団法人 日本蘇生協議会(JRC)からも見解が発表されました。発表によれば、COVID-19の感染拡大が懸念される現在の状況下では、胸骨圧迫とCPRを実施することはエアロゾルを発生させる可能性があることを留意した上で、成人に対しては胸骨圧迫のみのCPRとAEDによる電気ショックを優先することを提案。
ただし、小児の救助に際しての口対口人工呼吸について、感染のリスクよりも、呼吸原性心停止の小児の転機が改善されることの方が重要であるとし、人工呼吸の訓練を受けておりそれを行う意思のある市民救助者が胸骨圧迫に加えて人工呼吸する提案は妥当であるとしています。

医療従事者は個人感染保護具(PPE)の着用を推奨、電気ショック最優先を許容

胸骨圧迫のみによるCPRであってもエアロゾルを発生させる可能性があるとして、傷病者がCOVID-19感染の可能性がある場合、医療従事者は眼・鼻・口を覆う個人感染防護具(アイシールド付きサージカルマスクなど)、キャップ、ガウン、手袋の装着に加え、N95マスクの着用が必要であるとしました。一方で迅速な電気ショックの実施が望ましいと判断された場合には、防護具類装着前であっても救助活動が許容されるとしました。医療従事者にとっては、自身の感染リスクと、感染患者の心停止に対する早期除細動のメリットを考慮に入れた、とても難しい判断が求められることもあります。

参考:日本蘇生協議会ホームページ内ILCOR国際コンセンサスCOVID-19関係
https://www.japanresuscitationcouncil.org/ilcor%e5%9b%bd%e9%9a%9b%e
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