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インバウンドの救急救命対策をどう考えるか?2017.11.30

東京消防庁が多言語対応の
スペシャルチームを編成

インバウンドの救急救命対策をどう考えるか?

観光立国を目指し、観光庁が中心となって、積極的な多言語対応などの配慮を呼びかけています。
たとえば東京消防庁では2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、平成26年度より英語対応可能な救急隊の運用をスタートさせました。
丸の内、渋谷、新宿など、訪日観光客が多く訪れる地域の8署13隊を指定。外部講師を招いた英会話研修等で隊員の語学力を育成するとともに、アメリカの消防局での研修を受講した指導者も配置しています。
隊員向けの研修では、約3週間にわたって救急活動をすべて英語で行うなど、実践的なカリキュラムが実施されているそうです。
2017年4月には消防庁消防研究センターと国立研究開発法人・情報通信研究機構(NICT)が救急隊員用の多言語音声翻訳アプリ「救急ボイストラ」の開発を発表。これは英語や中国語、スペイン語やフランス語など15言語に対応するアプリで、外国人傷病者などと翻訳された定型文などの音声や画面を通じてコミュニケーションをとることで、より迅速で適切な救急活動を図る事を目的としています。消防庁より全国の消防本部へ提供を開始しています。
さらに、これまで東京消防庁では外国人からの119番通報対応の為に、英語が話せるスタッフを24時間配置していましたが、今年7月より、多言語による119番通報対応の強化の為、英語以外の外国語(中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語)に対応できるよう24時間体制で新たな通訳サービスを開始しました。

万が一の対応にも
おもてなしの心を

インバウンドの救急救命対策をどう考えるか?

その他の多言語対応としては、公共施設での案内表示やWEBやパンフレットの多言語表記が一般的です。訪日期間を快適に過ごすために、Wi-Fiスポットやトイレなどの情報が掲載される一方で、見落とされがちなのが事故や災害時を想定した多言語対応です。緊急時に訪れる病院の情報のほか、世界的にも普及が進むAEDの設置場所などの情報も記載しておくべきでしょう。
一部の地域では、在住外国人の方にもAEDを安心して使えるように多言語表記リストを作成し、AEDの収納ボックスにいれておくことの呼びかけなどを行っています。インバウンド・アウトバウンド問わず、出張者や駐在員向けとして、多言語による遠隔救急医療相談サービスも登場。世界中どこにいても安心が得られるサービスとして注目を集めています。
初めて訪れる土地では、何かと不安がつきものですから、不測の事態に適切な行動がとれるようにサポートするのも、おもてなしのひとつではないでしょうか。

<参考URL>
東京消防庁 多言語対応救急隊の運用開始
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-kouhouka/pdf/260327.pdf
総務省ニュースリリース「救急ボイストラ」の全国の消防本部への提供開始
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h29/04/290418_houdou_1.pdf
多言語による119番通報対応の強化について
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-kouhouka/pdf/290629.pdf
遠隔医療通話サービスmediPhone
https://mediphone.jp/
国立市AED多言語アナウンス表記リストについて
http://www.city.kunitachi.tokyo.jp/kurashi/emergency/disaster/1465447522571.html