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冬のマラソンを楽しむための医療体制と救急救命意識2016.03.15

進化する救急救命体制

マラソン人気の高まりとともに、ランニング人口も増え続けています。

今では500万人以上の人が週に1度はランニングを楽しんでいるというデータもあります。特に冬場は各地で大小様々なランニングイベントが開催されています。

気軽にはじめられることから人気のランニングですが、実は突然死がもっとも多いスポーツのひとつです。

数万人が走る大規模なマラソン大会では、ランナーが突然倒れ一時心肺停止の状態になったケースがこれまでに何度も報告されています。幸い救急救助体制が整った大会が殆どであったため、倒れたランナーには適切な処置が行われ、その多くのケースは事故後無事に社会復帰を果たしています。

2014年に山中湖で行われた市民マラソンでは、60代の男性が突然倒れた後、一命を取り留めた例があります。男性を救ったのは“モバイルAED隊”と呼ばれる自転車に乗りAEDを背負った沿道救助チーム。チームはAEDの効果が高いとされる3分以内に駆け付けられるように1.5kmの間隔で2名ずつの隊員を配備。これまでも多くの大会で、心臓発作で倒れたランナーを救ってきたそうです。マラソン大会の安全は、こういったスタッフの活躍に守られています。

さまざまな事態を想定した救護環境が整っていれば、冬のスポーツも安心して大いに楽しむことができるのです。

参加者を含めたすべての人の意識が安心できるスポーツ環境をつくる

岐阜県で2015年11月に行われたマラソン大会では、レースの途中で40代の男性が倒れました。一次救命にあたった医療ボランティアらがAEDを使い、一命を取り留めることに成功。第一発見者は、倒れた男性の後ろを走っていた女性ランナーでした。路上にうずくまった男性を見つけて救助を要請、その後の素早い救命処置につなげました。

大きなスポーツイベントでは、そこに係わる人々の中で一人でも人命救助の意識が欠けていれば、救える命に手を差し伸べることは出来ません。この大会では、大会前にランナーやボランティア、町職員など約600人を集めて救急救命講習を開催していたことが功を奏した要因のひとつであったと想定されます。

この例は、あらゆるケースを想定した万全の医療体制に加えて、運営スタッフや参加者の救助意識向上が大切であることを教えてくれます。冬でも安心してスポーツを楽しむための、大きなヒントにしたいものです。