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救急業務のはじまりを振り返る2019.08.15

世界で初めて救急車が登場したのはいつ?

救急業務のはじまりを振り返る

私たちが緊急時に利用できる救急車。その出動件数は年々増加しており、昨年は634万2,147件(消防防災ヘリコプター含む)で、過去最高となっています。

このように私たちが公共サービスとして当たり前のように認識している救急車ですが、そんな救急車のはじまりを皆様はご存知でしょうか?

初めての救急搬送専用の車両が登場するのは18世紀のナポレオンの時代にまで遡ります。戦場で負傷した傷病者にいち早く治療を施すためで、このとき搬送に使われたのはなんとラクダだったそうです。 救急車という言葉が使われだしたのはアメリカ南北戦争時代、そして1860年代には市民向けのサービスとして米国のシンシナティや、ニューヨークなどで導入され、世界最初の乗用車による救急車がシカゴのミハエル病院に導入されたのは1899年のことでした。

日本での救急業務のはじまりと今

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日本の救急業務として、消防署に初めて救急車が配備されたのは、1933年の横浜消防署で、キャデラックの改造救急車でした。翌年に名古屋と東京でも救急業務を開始しますが、当時は救急車が大変珍しかった為、新聞などに広告を出したり、ポスターを貼り出したりして、宣伝したそうです。

当時2台の救急車で救急業務にあたっていた東京では、自動車が急速に普及していったことに伴い、交通事故が約2万件も発生しており、すべての要請には応じきれなかったそうです。

その後も救急車の需要は増加の一途をたどり、1985年頃には救急活動の内容もより複雑化し、救急隊員に対して高度な技術が要求されるようになっていきます。

それから30年以上の時を経て、救急のあり方もさま変わりしてきました。1991年(平成3年)に救急救命士法が制定され、救急隊員による電気的除細動、器具による気道確保などの処置ができるようになりました。 2004年(平成16年)には医療従事者でない一般市民がAEDを使用できるようになったことを考えると、この30年の救急医療環境の変化は劇的と言えるかもしれません。

救急車の概念が生まれてから約120年。はじまりを振り返ることで、私たちが今、日々の生活の中でたくさんの人や技術に支えられていることがわかります。そして暮らしの変化やテクノロジーの発展と併せて、まだまだ救急救命環境も劇的な変化の途中です。 私たちがより良い日々の生活を送れるように、これからも救急救命は進化し続けていくでしょう。

参考:
東京消防庁:救急業務のはじまりと救急救命士の誕生
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/libr/qa/qa_11.htm
心肺蘇生法 J-PULSE:救急システムの確立
http://j-pulse.umin.jp/push3/articles/article-nonogi-07/chap-05.html