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AEDがさらに広く深く浸透した2016年2016.12.26

街の隅々にまでAEDが行きわたり、誰もが心肺蘇生できる時代の可能性

近年、人が多く集まる駅やショッピングセンター、プールや競技施設など、さまざまな場所へAEDの設置が進められてきました。
2016年は、その動きが新たな広がりをみせた年でした。
たとえばAEDが車両に搭載されるケースもその一例といえるでしょう。埼玉県の春日部市では、自治体のごみ収集車11台にAEDを搭載しました。
さらに千葉県では軽貨物配送業社が自社の配送の車両にAEDを搭載したケースもあります。
冷凍冷蔵車両での配送も行う同社では、配送先のイベント会場などで車両をそのまま飲食物の冷凍冷蔵庫として使用することもあるため、配送道中だけでなく、多くの人が集まるイベント会場やキャンプ場など、AEDの常設が無かった場所での設置に新しい可能性を示しました。

心肺蘇生教育のさらなる広がり

石見拓 京都大学環境安全保健機構教授、北村哲久 大阪大学助教らの研究グループの研究報告によれば、2005年?2013年に市民が目撃した院外心原性心室細動患者数は43,762人で、そのうち4,499人(10.3%)が市民による電気ショックを受けたそうです。
その割合は、2005年の1.1%から2013年の16.5%まで増加。
順調に回復した1か月生存者の割合も、市民による電気ショックがある場合は38.5%、無い場合は18.2%だったそうです。

この数字はAED設置数の増加だけでなく、AED使用に関する知識普及の成果も寄与したと考えられますが、2016年は、この知識普及の活動がさらに広がり、学校教育の現場でも心肺蘇生を教えるケースが目立つようになりました。

つくば市では、筑波記念病院の救急救命医らが中心となって、市内の小中学生や教員を対象に、NPO法人大阪ライフサポート協会が考案した気軽に短時間で心肺蘇生術が学べる「PUSHコース」を開講。
少しでも多くの子どもたちに心肺蘇生が普及することを目指して活動しています。

また、教育現場以外でも様々な形で啓蒙活動が広がり、日本循環器学会はAEDや心臓マッサージで救命を体験できるブラウザゲームを今年始めに発表しました。
一般市民をターゲットに、サスペンスストーリーでゲームを進めながらAEDの使い方などの救命方法が学べるというものです。
心肺蘇生やAEDを迅速かつ的確に使える人を増やすことが重要だということを、ゲームにより訴求するという新しい風が吹き込みました。

AEDのさらなる普及・浸透と救命率の向上を考えた場合、少しでも多くのAEDを設置するというハード面の整備と、教育の現場などでの救急救命知識の啓蒙促進というソフト面の整備とが、車の両輪のように欠かせない要素です。

2016年は、この両輪をスムーズに回転させるためのヒントが、さまざまな取り組みで見られた一年だったのではないでしょうか。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201610/CK2016101802000165.html
https://www.atpress.ne.jp/news/108103
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2016/documents/161027_1/01.pdf
https://joyonews.ne.jp/smart/%E6%95%99…%B5/
http://aed-project.jp/