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AEDは"心臓を止めるための装置"2014.03.31

ばらばらに興奮している心臓を一旦止める

AEDは

近年、AEDの普及が進み、公共の場でも目にする機会が増えてきました。
生活者のAEDに対する馴染みが出てきた一方で、AEDに関する誤解がまだ多く残っているようです。
一般的に、"AEDは心臓を再び動かす機器"というイメージを持っている方も多いはずです。
しかし、実はこの認識には小さな誤解があります。
その誤解を解くヒントは、AEDの名前の中にもあります。
AED(Automated External Defibrillator)を日本語に直すと "自動体外式除細動器"。
この中の"除細動"とは、その文字の通り細動を取り除くわけですが、本来除細動とは不整脈に対する治療法として使われる言葉で、「電気的な刺激などによって、異常な興奮によって心筋が細かく震えること(細動)をリセットする」です。
つまりは、正しくないリズムで動く心臓に刺激を与え、「無秩序に興奮している心筋をリセット」する事で、心臓の細かなケイレンを取り除き、正しい心拍のリズムを取り戻す準備を行うことなのです。

胸骨圧迫との併用が救命率アップのポイント

心室細動を起こして倒れた方に脈がないのは、ポンプの役割を担う心臓がうまく機能していないからだと考えられます。
ただし、ポンプとしての機能が失われていても、心臓が壊れたわけではありません。
心臓の細胞にエネルギーが残っていれば、正常に動き出す可能性は多く残っています。
倒れてからなるべく早くAEDを使用することで救命率が向上することも、この仕組みに起因します。
心臓がケイレン(細動)を起こしている時間が長ければ長いほど、心臓自身を含めた全身に酸素を供給できない時間が増えます。
血液の供給を絶たれた心臓は拍動するエネルギーを失っていくので、AEDで心臓を一旦リセットしたときに再鼓動するのが難しくなってくるのです。
そこでAEDの使用と同じくらい大切なのが胸骨圧迫心臓マッサージです。
絶え間ない胸骨圧迫によって全身、特に脳への血液供給と、心臓自身への血液供給が蘇生の可能性を左右します。
AEDは、使えばすべての命が助かるという魔法の機器ではありません。
早期のAED使用や胸骨圧迫との併用などの的確な対処があってこそ、その真価が発揮されるといっても良いでしょう。