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    質の高い胸骨圧迫で救命率をアップ

「強く、早く、絶え間なく」
質の高い胸骨圧迫で救命率をアップ2019.02.28

呼吸しているかどうか分からないなら胸骨圧迫を

「強く、早く、絶え間なく」<br> 質の高い胸骨圧迫で救命率をアップ

もしも突然倒れた人を目撃したら、一刻も早い救命処置が必要です。しかし、そうとわかっていても、いざ救助を行う当事者となってみると、気が動転してしまい、119番通報はできても、その次に何をどうしたらよいか分からなくなることもあるはずです。

日本蘇生協議会が公開している「JRC蘇生ガイドライン2015」によれば、傷病者に呼吸が有るかどうか不明な場合は、直ちに胸骨圧迫を開始することを勧めています。

この胸骨圧迫は非常に重要で、アメリカ心臓協会(AHA)によると、突然心停止の場合、心停止が起こった直後から数分以内に胸骨圧迫が実施された患者の生存率はそうでない場合の2~3倍になったそうです。

また総務省消防庁の報告でも同様の結果が報告されており、更にAEDを用いた電気ショックが行われることで、突然の心停止患者の半数以上が救われているのです。

正しい強さとテンポで胸骨圧迫を実施

「強く、早く、絶え間なく」<br> 質の高い胸骨圧迫で救命率をアップ

心臓のポンプ機能を補うため、体の外側から心臓を押すことが重要であるのは想像できても、どのようにすれば質の高い胸骨圧迫が行えるかは、あまり意識をしてない人も多いかもしれません。

胸骨圧迫のポイントは「強く・早く・絶え間なく」圧迫を行うことです。
「強く」というのは、傷病者が成人であれば胸骨が約5cm沈み込む程度が良いとされています(小児・乳児の場合は胸の厚さの約1/3)。
「早く」というのは、1分間あたり100〜120回のペースで押すことです。童謡「うさぎとかめ」やアニメソング「アンパンマンのマーチ」などが100回/分のペースとなる曲ですので、覚えておくと良いでしょう。

また、最新のAEDには、1分間に100〜120回のペースでの胸骨圧迫のテンポをガイドしてくれる機能が搭載されている製品もあります。そのような製品では胸骨圧迫のテンポが遅ければ「もっと早く押してください」と音声ガイダンスでアドバイスし、ちょうど良い早さであれば「良いテンポです」と教えてくれます。これにより、胸骨圧迫に対する知識がなくとも、より質の高い処置が可能になり、救助者も自信を持って対応することができるでしょう。

「絶え間なく」というのは、AEDによる心電図の解析など、やむを得ない場合を除いて胸骨圧迫を常に続けることです。これは想像以上に体力の要る作業ですから、まわりに代ってくれる人がいれば、交代時にも声をかけてタイミングをはかり、できるかぎり胸骨圧迫を継続するよう心がけてください。

頭で理解していても、なかなか行動できないものです。医師会や日本赤十字、消防署などで頻繁に救急救命講習が開催されています。既に受講経験がある人でも、もしもの時のイメージをつねにもつために、定期的な受講をおすすめします。

参考:
日本蘇生協議会「JRC蘇生ガイドライン2015」
https://www.japanresuscitationcouncil.org/jrc%E8%98%87%E7%94%9F%E3%82%AC%
E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B32015/

日本AED財団
https://aed-zaidan.jp/knowledge/index.html
アメリカ心臓協会(AHA)
https://newsarchive.heart.org/911-operators-should-provide-cpr-instructions-guidelines-say/