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夏は水辺の事故に注意 もしもの時の"ういてまて"とは?2016.08.12

万が一、着衣のまま落水した時は 浮いて待つ

夏は、プールや海など、水辺での事故が増える季節です。みなさん細心の注意を払っているとは思いますが、万が一、着衣のまま水に落ちてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。

まずは何より、慌てないことが第一。落ち着いて仰向けの状態になり、体を大の字にして、全身の力を抜き、体を浮かせることに集中します。

服の中には空気が残っているため浮きやすく、急激な体温低下を防ぐこともできるのです。助けを呼ぶため声を出したり、手を振ったりすると、かえって体が沈みやすくなります。

また、岸辺を目指して泳ごうとしても、想像以上に早い流れに流されて体力を失ってしまう場合もあります。近年では、予期せず落水してしまった時には「ういてまて」という合言葉が使 われるようになりました。落ち着いて、呼吸を確保し浮いたまま救助を待つことのほうが体力を消耗しないため、生存率が高くなると言われているのです。この自己救助法は東南アジア諸国をはじめ様々な国々で講習会が行われ、そのままの日本語の読みで「UITEMATE」と呼ばれて、広がっています。

機会があれば 「ういてまて」のトレーニングを

夏は水辺の事故に注意  もしもの時の

警察庁発表の平成 27 年の全国の水難の発生件数は 1,450 件、うち死者・行方不明者 791 人 と報告されています。毎年水難事故が発生し多くの方が命を落と しています。人は水に落ちると、自分が思っている以上にパニック状態になるものです。もしもの時に、迅速な判断・行動ができるように、普段から知識と意識を持ってイメージしておくことはもちろん、機会があれば「ういてまて」の体験学習をお勧めします。

2014 年 7 月、静岡県伊東市の海でシュノーケリングをしていた 29 歳の男性が18 時間以上、距離にして 40 キロを漂流し救助されたという水難事故がありま した。この男性が漂流中に行ったことは、体力を温存するために仰向けに顔だけ海面から出して、まず「浮くことだけを考え」救助を待ったそうです。
また、東日本大震災の津波では、毎年行われている着衣泳の講習を受けていた教員や生徒が「浮いて救助を待つこと」を実践して命が助かった事が報告されています。

一般社団法人水難学会は、全国の小学校や公共のプールなどで「ういてまて教室」の講習会を行っています。講習会では、まず、服を着てプールに入り、水中ウォーキングで、服が水を吸うと一気に重くなり想像以上に動きにくくなることを体験します。それから、顔を水面に出したままの入水の練習や、水面に 仰向けになり手足を平泳ぎのようにゆっくり動かして水をかく、もしくは近くに浮遊物がある場合を想定して、ペットボトルやビート板を抱いて浮く練習を行います。1 回の講習を受けるだけでも、講習後にイメージトレーニングがしやすくなりますので、いざという時に備えて「ういてまて」を体験してみてください。

<参照資料>

http://wr.umin.jp/index.html
http://hts.nagaokaut.ac.jp/survival/surindex.htm
https://www.npa.go.jp/safetylife/chiiki/h27_suinan.pdf
http://www.sankei.com/affairs/news/140728/afr1407280026-n1.html
http://mainichi.jp/articles/20160228/ddq/041/040/002000c